前回の記事で紹介した「まつり結び新聞」、早速読んでくだった皆様ありがとうございます。
祭エンジン事務局の伊藤です。
祭MAGAZINEでは、新聞に書かれた内容からもう一歩踏み込んだ内容をご紹介していきたいと思います。
今回は、オミヤクリーン活動報告の2つの記事についてご紹介します。
新聞を読んでくれた方から寄せられた感想にもオミヤクリーンについて書かれていました!
(公開後たくさんの反響があり、嬉しく思います!感想を送ってくださった皆様、ありがとうございます。)
▼第1号への感想
“まず、高校生や若い女子が祭を凄く大事なこととして活動されていること、大切になった経緯は読んでいてうれしくなりました。祭のハレの時だけでなく、「オミヤクリーン」のように日頃のケの時の繋がりを大事にされていることも素敵だなと、1面を読んで2面の宮田さんの「約束の日」のために、日々を大切にする の記事に繋がっていておぉ〜って思いました!海外から見た祭の話も日本と西洋の祭の繋がりを感じました。”
▼まつり結び新聞 第1号
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そもそも「オミヤクリーン」とは、お宮(神社)をクリーン(掃除)すること、です。
いわゆる、神社清掃活動のことです。
地域で順番がまわってきて・・・ではなく、このオミヤクリーンという活動は、地元の高校生や大学生が積極的に取り組み、月に1度の楽しみになっているとのこと。
いつかみんなで神輿を担ぐために!このメンバーでお祭に参加するために!今できることとしてオミヤクリーンに取り組んでいます!と記事を執筆した女子会メンバーが話していました。
「なぜこんなにも若い世代の子たちが神社清掃を楽しんでいるのか?」
「神社清掃で何を感じているのか?」
とても気になったので、今回記事を書いてくれたお祭研究女子会の学生たちにオミヤクリーンに参加している理由や感じていることについて教えてもらいました!
私らしく楽しめる心の拠り所
(ゆかり・高校3年生・神奈川県横浜市栄区小菅ヶ谷/春日神社)
学校の掃除はめんどくさいけど、みんなで取り組むオミヤクリーンは楽しいです!
17年間ここに住んでいるけど、春日神社に来てから知らない地元の魅力について知れた感覚です。神社に集まる人との繋がりから知識が増えたり、いろんな価値観に触れて、いつも勉強になっています。
学校の友達、家族以外に、困ったときに頼れる人がたくさんできました!オミヤクリーンの仲間たちは、第二の家族のような感覚で、この人たちと出会えたことで人生がうるおっています(笑)
私がオミヤクリーンをして、一番驚き面白かった出来事は、清掃中にバイクが出てきた時です!
なんで神社にバイク?!となり、仲間も同様のリアクションでした。しかし、それをみんなで千と千尋の神隠しの如く引っ張り出したのは一つの思い出です!湯婆婆が見えた気がしました。
今となっては笑い話の一つでもあり、神社清掃の伝説といっても過言ではないですね!笑
(せーの!の掛け声で引っ張り出している最中)
(出てきたバイク。このあと3台出てきて、合計4台引っ張り出しました笑)
こうやって一つ一つ思い出ができていき、その時を語り合える仲間もいるからこそ、月一回の清掃が楽しみで何が起こるか分からないのでワクワクがいつも止まりません!また、仲間達とやり遂げたという達成感も味わえています!
ここで感じている楽しい気持ちをたくさんの人に共有したいので、どんどん同じ世代の子を誘って、増やしていきたいです!自分の好きなアニメを共有する感覚と似てますね。「楽しいから!まずやってみて!」って感じです。(笑)
完璧じゃなくて良い、かっこよくなくて良い、私らしく楽しめるオミヤクリーンは、心の拠り所です。私の夢は、日本全国の神社に行って、掃除して、祭に参加して、神輿を担ぐことです!!
つながりの輪が広がる楽しさ
(なっすー・高校2年生・神奈川県横浜市栄区小菅ヶ谷/春日神社)
私は、神社は自分の居場所の一つだと思っています。神社で初めてお会いした方とお話したり、繋がりの輪が広がっていくのも、オミヤクリーンの醍醐味だと思います!
6月には、私への誕生日サプライズもあり、改めて仲間の方々の優しさを実感して嬉しかったです!
神社清掃に取り組むようになってから、自分らしさを出せるようになったと思います。
神社には幅広い年代の方がくるので、自分の見方が広がって新しい発見があることもとても楽しいです!
私の夢は、いろんな地域の神社清掃仲間を作ることです。
日本全国の、海外の、同世代の人たちとつながってみたい!!いつかみんなで神輿を担ぎたい!!
仲間を増やすために、まず私たちが何をしているのか、神社清掃から学んだことをパワーポイントにまとめてみました。ぜひ、見てみてください!
▼なっすー作・神社清掃プレゼン資料
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(オミヤクリーンが始まる前と終わった後の参拝も気持ちが良いです)
幅広い年代と「はじめまして」の出逢い
(りさ・大学4年生・長崎県佐世保市相浦町/飯盛神社)
私が最初、神社清掃に参加したのは、飯盛神社の神主・松瀬さんの想いに心が火照り、力になりたいと思ったからです。「神社を清掃すると、心が凄く綺麗になる実感があるんです!これはやらない訳にはいきませんよ!これをですね、みんなでやって、人が集う、地域が盛り上がるきっかけ点になったらなあ!と思うんですよね!」おしとやかに心を燃やしながら語られる松瀬さんの想いや人柄に惹かれ、もっと吸収したいと思って始めました。
オミヤクリーンは、みんなで体を動かして、話しながら、清掃という一つの目標に向かうこと、そしてはじめましての出逢いがあること、が楽しいです!
小学生やご高齢の方など普段合わない年代の方との交流が得られます♪
そんな素敵な仲間たちとオミヤクリーンに取り組んでいると、神様に見守られながら神様のお家を綺麗にしている感覚がして、尊いな、と思っています。そして、飯盛神社の歴史を知っていると、 更に想い入れが深くなっていきます。このように継続的に開催されることで、 日本文化は更新されていくのではないかなと思います。
この活動を全国に普及していきたいので、私はこれからも飯盛神社のオミヤクリーン活動を続けていきます!活動が普及したら、神社が存続するだけでなく、人々の心が救われるのでは?!とも思います♪
これからも、伝統を大切し、日常の一部として祭を大事にしていきたいと思います。
日本の祭をこれからも100年続くものにしたいから。
(最初のオミヤクリーンに参加したメンバーです!先月は30人にまで増えました!)
祭のために仲間たちとオミヤクリーンに取り組むこと。それは、ハレの日のためにケの日を有意義にしていくことに直結していると感じますね。
そして、月に1度のオミヤクリーン活動が積み重なり、地域コミュニティが生まれ、さらに彼女たちの日常に豊かさをもたらし始めていることを実感しました。
さらに、このメンバーでお祭ができたならば、想像もつかない楽しい時間があって、きっと忘れられない1日になるのだと思います。
地域をみんなで守り、神社やお祭を身近に感じるオミヤクリーン。
各地でこれからどんな未来が作られていくのか、とっても楽しみです。
祭エンジンは、全国のオミヤクリーン活動を応援しています!!
もし相談があれば、お祭研究女子会メンバーまで♪
今、できることを、仲間たちと、一つずつ。
この積み重ねが未来の祭を作ると信じています。
▼お祭研究女子会へのお問い合わせは、公式インスタグラムからご連絡ください♪
お祭研究女子会Instagram(@matsuri_joshikai)