CASE

03

奈良県宇陀郡御杖村

体験を通して伝える「祭の楽しさ」の授業

【出張授業】御杖村小学校3・4年生の総合学習の時間にて、祭の出張授業を行いました。

背景 ― 祭を“見たことがない”世代

コロナ禍で幼少期を過ごした子どもたちは、地域の祭をほとんど見たことがありませんでした。

奈良県・御杖村には伝統的な祭がありますが、3年間は縮小開催。「祭の思い出が少ない子どもたちが増えている」という現実がありました。

 

そのような状況の中、子どもたちは総合学習の時間に、神社の方の話を聞き、自ら調べ学習を重ね、祭の意味や歴史への理解は着実に深まっていました。

しかし、先生方の中では、もう一つの問いが残っていました。

 

“祭の楽しさをどう伝えるか”

 

知識として理解することと、心が動く体験をすることは別のものです。

先生方にとって、この点が最も大きな課題でした。

 

「総合学習の時間で、祭の楽しさについて授業をしてほしい」

 

教頭先生からのその一言をきっかけに、本プロジェクトはスタートしました。

 

※写真:御杖村の祭りの様子(参照元:奈良県観光情報ナビ)

まずは「なぜ祭をやるのか?」を考える

授業は問いかけから始まりました。

「なんで祭をやるのか?」

 

子どもたちからは、「神様に喜んでもらうため」という答え。

 

さらに問いを重ねます。

「どうして祭をすると神様は喜ぶんだろう?」

 

対話を通じて、祭の本質を一緒に掘り下げていきました。

神輿に触れ、感じる

今回は子ども神輿を1基持参。

実際に間近で見てもらい、自由に感じたことを発表してもらいました。

 

「鳥がいる!」

「キラキラしている!」

「鏡があるよ!」

 

細部に目を向けるたび、発見と驚きが広がります。知識ではなく、“実物に触れる体験”が、子どもたちの感性を動かしていました。

 

祭の擬似体験 ― 声を出し、心を動かす

続いて、祭の体験の時間。

はっぴを着て、はちまきを巻き、たすき鈴は自分たちで手作りしました。

 

祭は、神様への感謝を表す行事。この日は、日々支えてくれている先生方へ感謝を伝える時間にしました。

 

手をつなぎ、大きな声で「わっしょい! わっしょい!」

教室に掛け声が響きます。

 

最初は照れていた子どもたちも、次第に本気の声へと変わっていきました。

 

授業の最後、子どもたちは口々に「楽しかった」と、伝えてくれました。先生方も感動されていた様子が印象的でした。

お問い合わせについて

祭エンジンでは、神輿や祭文化をテーマに、体験型の出張授業を行っています。

 

・地域文化を子どもたちにどう伝えるか悩んでいる

・知識だけでなく、実感を伴う学びを届けたい

・地域と学校をつなぐきっかけをつくりたい

 

こうしたご相談に対し、目的や学年、地域性に合わせたプログラムを設計・実施します。

 

祭は、地域の未来をつくる教育資源です。その価値を、今を生きる私たちの世代が、次の世代へ確かに手渡していく。それもまた、祭に関わる者の大切な役割だと考えています。

 

全国各地の祭に参加し、現場で体感し続けてきたからこそ伝えられる、祭の本質と楽しさがあります。

祭の楽しさは、説明では伝わりません。体を動かし、声を出し、誰かと心を合わせる体験の中にあります。

 

教育現場の課題や目的に応じて、柔軟に対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。

 

▼お問い合わせ先

matsuriengine@asitaski.jp

または、祭エンジンの問い合わせフォームよりご連絡ください。

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